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【今福鶴見の愛される食堂】issrrrが働く[ドリル食堂]突撃取材!!

2023.11.27

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ダンスと食堂の二足のわらじ。次世代のストリートダンサーissrrr

今年10月からFRESHのインストラクターとして所属しているissrrr(イッサ)。色白でおとなしそうな見た目とは裏腹に、ひとたび踊り出せば、凄まじいエナジーを感じさせ、確固たるスキルや自由な発想力で各地のバトル、コンテストを騒がせている。
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咫和巵のYU-SEI、soraや、RH_lockersのRYOSUKE、K2NのCOOKIE、Amber GlowのTsUmUなど、同世代のダンサーと刺激を与え合い、遊ぶなかで、活動が徐々に加速していて、関西のダンスシーン、クラブシーンにおいても頭角を表しつつある。何かをきっかけとして大きなムーブメントを起こしそうな気配が彼(ら)にはある。
そんなissrrrは、昼間は父親が営む[ドリル食堂]で働いている。昔ながらのうどん・そば・どんぶりを扱う食堂で、ネットでの評価も高い。そこで今回は食堂の味をレポートすべく、そしてダンスと料理の二足のわらじを履くissrrrのライフスタイルに迫るべく、FRESHのスタッフ5名でドリル食堂を訪れた。

今福鶴見駅から5分。住みよい住宅街にたたずむ食堂。

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食堂の最寄はOsaka Metroの今福鶴見駅。心斎橋駅から長堀鶴見緑地線で17分(乗り換えなしで到着できるアクセスの良さ!)。駅の出口の目の前には、鶴見区と城東区をまたいで東西に走る鶴見通。駅前には、ミスド、松のや、びくドン、王将、コメダ珈琲、[にぎり長次郎]、さらにイズミヤにヤマダ電機…。
今福鶴見、めっちゃええやん!駅近辺にこれだけの強豪が集えば、住みやすさは保証されたも同然。他にも薬局や整体などのテナントが入ったマンションもあった。ミナミにも(乗り換えなしで)20分弱でアクセスできて、飲食店やスーパーも充実している熱い町。そんな今福の住宅街を5分ほど歩くと食堂に到着。
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睡眠時間2時間!?ダンスも仕事も妥協しないissrrr。

取材に参加したのは、HONGOU / Seiji(筆者) / TAKUYA / ANNA / KURANOSUKEの5名。上半分がガラスになっている引き戸をガラガラっと開けると、右手前には厨房が。キャップを後ろ向きに被ったissrrrがカウンター越しに満面の笑みで取材班を迎えてくれた。
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ちなみに取材前日の深夜は、アメ村で開催されたコンテストHOT SHOTに奈良レペゼンのCOOKIEと出場し、見事優勝をもぎ取ったissrrr。そのまま朝方まで遊んでいたため、睡眠時間は2時間だったらしい!それでもキビキビと働く姿が印象的だった。厨房から店主(issrrrのお父さん)も出てきてくださった。いつもお世話になっています!

店舗の1階はカウンター席のみ。1人でもサクッと入れる気軽さを感じる。我々が到着した時は、ランチのピークタイムを過ぎた時間だったものの、団体で押しかけてしまったので階段を登って2階のテーブル席にお邪魔することに。
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ちなみにドリル食堂は2階席のみタバコOK。5人中3人が喫煙者の取材班にとっては吉報だ。ピッチャーに入った麦茶で喉を潤しながらメニューに目を通す。
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メニューを吟味した取材班が頼んだメニューは以下の通り。
・肉吸い
・カレーうどん
・辛うどん
・カツカレー丼
・かつ丼 温そばセット
・天とじ丼
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もう一度書くが取材班は5人。明らかに頼みすぎている...。 メニューのメモをとるissrrrも少し困惑した表情だ。果たして全部食べ切れるのか…!食堂の味を伝えるべく訪れたはずが、気づけば取材班の目はさながらフードファイター。ちゃんと食レポもしてね...?

ボリューミィな逸品、いざ実食!!

時間差で続々とテーブルに運ばれる料理を見て一同驚愕。1つひとつがちゃんとボリューミィだ!配膳しながら「いや、これ絶対多いと思うんで、残してもいいっすよ…!」と気遣うissrrr。しかし「いや!全部食べます!」と鼻息荒く割り箸を割るファイターたち。いよいよ実食。


肉吸
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TAKUYA : おいしい!! 味も濃厚で、食べ応えありますね!もはやこれと白米で満足できるやつです。

一口目からジュワッと広がる濃厚な出汁の旨みに圧倒された。たっぷり出汁を吸った牛肉もほろほろで食べやすく、それを取り巻くネギ、天かす、ごまも良いアクセントになり、一口ごとに新鮮な驚きに満ちている...。メニュー上のジャンルとしては「ごはん・吸物」に並んでいる肉吸だが、上のコメントの通りしっかり食べ応えがあるので、これと白飯で十分満足できそうだ。むしろ"汁物"というよりも鍋に近い印象を受けた。最後は白ごはんを落として雑炊にもするのもアリかも?1品目として、これ以上ないスタートを切ることができた。
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カレーうどん
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到着した時も、プクプクと気泡が湧き上がるほどの熱々なカレーうどんが登場。60年以上愛され続けている人気メニューだ。器のキャパギリギリまで盛られたカレーはインパクト大で、あたりにはスパイシーな香りが漂う。一口食べて、"看板メニュー"の理由が分かった。出汁とカレーの風味がマッチしていてとにかくおいしい!初めて食べたとは思えない懐かしさに包まれる。大きめにカットされたネギと牛肉、そして柔らかめのうどんと、食感も賑やかだ!ついつい次の一口に急ぎたくなるが、本当にずっと熱々なので、一気に食べたくてもズズー!っとすすれないジレンマがある…。熱さと格闘しながらゆっくり味わいたい一品だ。
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辛うどん
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KURANOSUKE : 喉にピリッとくるちょうどいい辛さですね。ずっと飽きずに食べられるおいしさです。

初めましての「辛うどん」。坦々麺風味の程よい辛さで、食欲をブーストさせてくれる。ただいたずらに辛さを追加してくる激辛料理とは違い、旨み、コクもしっかりキープされているので次の一口に箸をすすめさせる。ただ唐辛子の存在はしっかり確認できたので、器を傾けてスープをゴクゴク飲みたい方は、気管に入らないよう細心の注意が必要だ。天かすの風味とネギの食感が良いアクセントになり、最後まで飽きさせない。体もぽかぽか温まってくる。
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カツカレー丼
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ANNA : 片栗粉入り?のルーでずっと熱々ですね!ルーがトロトロで、カツがさくさくで、普通のカツ丼とはまた違った楽しさがあります!

なるほど。これはたしかにカレーライスではなく「カレー丼」だ。カレーうどんと同じく、片栗粉で少しトロみがついているので、独特な食感に進化していて、しかも熱さが逃げない。カツもサクサクで、これだけで十分エース級の存在感を放っている。和食屋のカレー丼は、店によって辛味が強いところもあるので少し身構えていたが、辛さはまったくない。とろみのついたルー、白ご飯、カツという3点セットは、今回頼んだメニューのなかで最もボリュームを感じさせた。

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かつ丼 温そばセット
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HONGOU : ご飯に出汁が染みてる!つゆだくやね。カツも分厚くておいしい!
KURANOSUKE : そばも、あっさりの中にも出汁のコクがあります!麺も喉越しがよくて、ツルツル食べれます。

筆者の個人的なMVPは、このかつ丼だ。出汁の旨みと肉厚なカツの相性が抜群の逸品。とにかく出汁との相性が凄まじく良い。このレベルのかつ丼は、心斎橋付近では自分はまだ出会ったことがない...。上のコメントでもあるように、つゆが多めに回しかけられていて、白飯もずっとおいしい。出汁の旨みを吸った卵は、それだけで白飯をかきこめるほどだ。他の料理と同様、かなりのボリュームだったが、スピードをいっさい緩めることなく最後までおいしくいただける。
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天とじ丼
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ANNA : おいしい!甘めのタレがご飯と合います!わたしはこの天丼が1位かもしれないです!
KURANOESUKE : 天丼とはいっても、脂っこくなくてあっさりしてますね。食べやすいです。

こちらも、ドリル食堂の出汁と揚げ物のレベルの高さの真骨頂と言えるんじゃないだろうか。天ぷらが半熟の卵でとじられていて、旨みがとじこめられている。ぽってりとした衣と甘み・旨みのバランスがとれた特製ダレが絡む。海老もかなり大きいサイズで、味、量ともに満足度の高い一杯だ。先ほどのかつ丼と双璧をなす人気の丼ものメニューなので、訪れた際はおおいに迷って欲しい。

というわけで、各自、味の感想も自由に繰り広げつつ、見事5人で7品を平らげた。さすがにもう食べられない…。ちなみに後で聞いたところ、全て大盛りではなく通常サイズとのこと。ごちそうさまでした!!!
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「ドリル」の由来と、"踊る必殺仕事人"への道。

お店の営業時間も終わって少し落ち着いたissrrrに話を聞いてみた。
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なぜ実家の仕事を手伝うことになったんですか?

issrrr : 高校を卒業して大学に通ってたんですけど、「蒲生2丁目にある[白玉温泉]の隣で店を開いてくれないか」という話をもらって、食堂の修行に専念する為に腹を括って大学を辞めました。言ってもこの1年くらいのことですね。

「ドリル食堂」という名前の由来を教えてください。

issrrr : もともと母親の実家が「力餅食堂」というお店をやっていたんですけど、そこから暖簾分けする時に当時親父が手伝っていた友達の会社の「ドリル工業」がいろいろと力になってくれたんです。その「ドリル」っていうインパクトを気に入った親父が食堂の名前をつける時にサンプリングしたそうです(笑)
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今の1日のスケジュールはどんな感じですか?

issa : 今、ドリル食堂が昼営業のみなんですけど、仕込みから入る時は朝5:30に出勤です。それから食堂以外に[白玉温泉]でも働いてます。深夜1:00くらいから4時くらいまでの清掃の仕事ですね。その仕事がある時は、食堂の早朝の仕込みは親父に任せて、自分は昼に出勤します。

白玉温泉公式HP


issrrr : で、食堂の片付けが夕方に終わって、そこからレッスンとか練習に行ったりします。
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で、ミナミのパーティで朝まで遊ぶ時もあれば、帰宅して深夜~早朝に働くこともあると。かなりハード...!

issrrr : でも自分、働くのが苦じゃないんですよ。どっちかというと好きです。 「踊る必殺仕事人」を目指して頑張ってます!(笑)


まとめ
これまでスタジオやパーティでワッサップすることがほとんどだったissrrrだが、今回初めてダンス以外の顔を知ることができた。21歳とは思えない落ち着いたトーンで話す姿が印象的だったが、大学を辞めて家業を継ぐ覚悟、そしてそれとダンスを両立させる覚悟を感じさせた。現在は、丼ものの調理を担当することもあるそうだが、来春から店を任せられることになれば、いよいよ料理人としてスタートを切ることになる。今後、多くの苦難が待ち受けているかもしれないが、店名に負けず劣らず尖りまくりの彼なら、ダンサー&料理人の道を鮮やかに全うしてくれると信じている。
◉写真 : TEIKOKU
◉文/構成 : Seiji Horiguchi


ドリル食堂
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◆Instagram : @drillshokudo
◆住所 : 大阪府大阪市城東区今福東1-8-23
◆営業時間 : 10:30 - 14:30
◆定休日 : 水曜
◆電話 : 06-4255-5015


[issrrr LESSON情報]
毎週水曜18:00-19:30 HOUSE入門/初級CLASS
詳しくはこちら


[issrrrプロフィール ]
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大阪は蒲生四丁目出身のストリートダンサー。
物心がつく前からダンスを習い、HIPHOP、JAZZ、POP、HOUSEなど幅広いスタイルに触れる。成人後は自然とクラブシーンに興味を持ち、アメ村を中心に各地のパーティに出没しては様々な音楽を貪欲に吸収。
HOUSEのリズム性を前提にしつつ、HIPHOPやLOCKなどの要素も取り入れながらシームレスに踊りこなす自由度の高いダンス、体の奥底からのエネルギーを感じさせるバネの強さ、そして新たな文化への好奇心を武器に、今なお進化中。
2024年からは、料理人である父親の仕事を継ぎ、料理人とダンサーの二足のわらじへ突入。レペゼン蒲生四丁目。レペゼン[ドリル食堂]。今までにないニュータイプなストリートダンサーといえる。
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